RSS

労働者派遣法違反でフルキャストに業務停止命令

産経新聞(2007/8/3)より引用———-

フルキャストを業務停止命令へ 労働者派遣法違反

 日雇い人材派遣大手の「フルキャスト」(東京都渋谷区)が労働者派遣法違反の派遣を繰り返しているとして、厚生労働省は3日、同社に一定期間の事業停止命令を出す方針を固めた。同日中にも同省の東京労働局が同法に基づく事業停止命令を出す見通し。全店舗が行政処分の対象となり新たな派遣が一定期間できなくなる可能性もあり、同社の経営に影響が出そうだ。
 フルキャストは今年3月、同法で禁止されている建設業務などに労働者を派遣したとして、東京労働局から事業改善命令を受けていた。その後も違法な派遣を繰り返していることが分かり、厚労省は悪質と判断。厳しい処分に踏み切ることを決めた。
 同社に対しては、神奈川労働局が昨年8月、神奈川県内の支店が建設業務に労働者を派遣したとして是正指導を行っている。今年1月には宮城県警が、同様に労働者派遣法で禁じられている警備業務に派遣した疑いで仙台支店などを家宅捜索した。
 フルキャストは、軽作業中心の日雇い派遣業界で、「グッドウィル」(東京都港区)に次ぐ大手。日雇い派遣は平成11年に労働者派遣が原則自由化されて以降、急速に拡大した。
 労働者派遣をめぐっては、大阪労働局が昨年10月、請負契約を装って違法な労働者派遣を行う「偽装請負」を繰り返したとして、「コラボレート」(大阪市)に事業停止命令を出している。
 柳沢伯夫厚労相は3日の定例会見で、労働者派遣法違反の派遣などを行った事業業者に対しては「きちんとした行政処分を行い是正していく」と述べ、厳しい姿勢でのぞむ考えをあらためて示した。

引用ここまで———-

 労働者派遣法違反の記事です。労働者派遣業界については派遣要件等について規制が緩和がされた関係もあり、勢いのある業界といえますが、最近は色々と問題が出てきていますね。今回の件は建設業、警備業に派遣をしたということで明らかな派遣法違反ですが、ずさんな労務管理等も問題になっていますね。又、実態は派遣にもかかわらず請負形態をとる偽装請負も社会問題化しました。派遣業界は経営者側にとっても労働者側にとってもメリットはあると思いますが、いかんせんまだ法整備がきちんとされていない業界でもあると思いますので、今後実態をきちんと把握した上での規制が必要になってくると思われます。

☆当事務所のHPへはこちらからどうぞ

☆「社会保険労務士・行政書士の徒然日誌」はこちらからどうぞ

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

CAPTCHA