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正社員の採用予定、3年ぶりに低下

 本州方面では桜の開花日の話が少しずつ出てきていますが、十勝でも朝晩の寒さが和らぎ、雪解けが進んでいます。長い冬を越えての春の訪れが待ち遠しいですね。

 では、今日の話題です。

2024年度(2024年4月~2025年3月入社)の正社員の採用状況について尋ねたところ、『採用予定がある』(「増加する」「変わらない」「減少する」の合計)と考えている企業は前回調査(2023年2月実施)から1.5ポイント減の61.5%となった。3年連続で6割を超えたものの、3年ぶりに前年を下回った。また、採用予定がある企業の内訳は、採用人数が「増加する」企業が同2.0ポイント減の23.7%だった一方、「減少する」企業は同1.5ポイント増の8.6%となり、雇用動向は前年度までの勢いがやや鈍化した。(帝国データバンク)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000835.000043465.html

 極端な人手不足となっていたコロナ禍前から、経済状況が落ち込んだコロナ禍を経て、一昨年辺りから経済活動が徐々に再開されたことにより、コロナ禍前と同様の極端な人手不足の状況が続いています。特にインバウンドが好調の観光業界では8割越えが正社員の採用予定があるとしています。

 その一方で、高止まりしていた全体の正社員採用予定は、3年ぶりに低下となりました。有効求人倍率も地域によっては、少しずつ下がってきているようで、数字的には人手不足の状況は少しずつ落ち着いてくるようにも見えます。

 ただ、実際の雇用状況としては、特に中小企業においては、採用面で苦労する事が多くなっています。さらに、賃上げの社会的な要請もありますが、人材確保のために賃金の水準を上げざるを得ないケースも多々あり、経営面でのバランスを取りつつ、人手の確保において、難しい局面が続いているように思います。

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