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伊藤忠、早朝勤務に割増金制度導入

 伊藤忠商事は2日、早朝勤務に割増金制度を導入することで社員の仕事時間を朝方にシフトさせ、仕事の効率化を図ると発表した。

 本社と国内支店勤務の一般社員と管理職の合計2600人を対象に10月から半年間試験導入し、労働組合と調整した上で就業規則に盛り込む。

 午後8時以降の残業は原則禁止、深夜残業(午後10時~午前5時)は禁止し消灯した上で、早朝5時から就業開始時間の9時までの勤務に割増賃金を支払う。

 従来の深夜残業は一般社員で固定給の50%の割増金で、早朝勤務の割増金は25%と低かったが、早朝割増金を50%に引き上げる。管理職の早朝割増金は従来なかったが、新たに25%に設定する。

 深夜残業は禁止だが、海外との原油や金属などの国際商品取引の部門など時間外勤務が必要な部署はあらかじめ把握した上で、最低限の例外措置は検討する。

 小林文彦常務は「業務の効率化で労働時間を減らし、その分を勉強時間や家族と過ごす時間にあてればワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)にも配慮できる」と導入の狙いを話す。結果的に残業代削減につながる可能性もある。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130802/biz13080217560016-n1.htm

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ただ単に早朝勤務を奨励するだけではなかなか効果が出づらいかもしれませんが、割増率を高めるというのは効果的なように思えます。ただ早朝勤務をした分、帰宅時間が早くなるような仕組みにならなければ総労働時間は変わらず、残業ありきでの業務遂行という状態は変わらないことも考えられます。とはいえ帰宅時間が早まる期待も相まって、業務のモチベーションアップにもつながる興味深い試みですので、今後の動向が気になるところです。

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