頑張りはきちんと評価されているか?従業員の納得感を高める人事評価

先日、然別湖を訪れた際に、SNSなどでも話題になっている「湖底線路」を見てきました。湖に向かって線路がそのまま水中へと続いていく光景は、まるで映画のワンシーンのようで、思わず見入ってしまいました。当日は天気こそ良かったものの、少し靄がかかっていたこともあり、湖面に山や雲が映り込む幻想的な景色を楽しむことができました。

実はこの線路、見た目の美しさとは裏腹に、遊覧船を陸へ引き上げるための実用的な設備なのだそうです。然別湖は厳冬期になると湖面が全面結氷するため、冬を迎える前に遊覧船を陸へ移動させる必要があり、そのためのレールが湖の中まで延びています。幻想的な風景の裏に、北海道ならではの厳しい自然環境に対応する工夫があるというのも、興味深いですね。

では、今日の話題です。

・評価制度を「重要」と感じる人は6割超(62.2%)に対し、満足している人は約2割強(23.2%)にとどまる

・日常的に感謝の言葉が交わされている職場は約6割(56.7%)の一方で、「良い仕事や成果がきちんと認められている」は約4割(41.8%)

・「目立ちにくい貢献まで気づいてもらえる」と感じている人は3割未満(27.7%)

リクルートマネジメントソリューションズ「人事評価と職場における感謝・称賛に関する実態調査」
https://www.recruit-ms.co.jp/news/pressrelease/5463417284/

人事評価は、賃金や昇進を決めるだけでなく、会社が従業員に何を期待し、どのような働き方を評価するのかを伝える重要な仕組みです。しかし、リクルートマネジメントソリューションズの調査では、評価制度を重要と考える人が62.2%に上る一方、制度に満足している人は23.2%にとどまりました。評価の重要性は認識されていても、実際の運用には不満や課題が残っていることがうかがえます。

評価への不満は、必ずしも評価結果の高低だけから生じるわけではありません。何を基準に評価されたのか、なぜその結果になったのかが分からなければ、本人が努力していても納得感は得られにくくなります。また、売上や業務件数など目に見える成果だけを重視すると、同僚への支援や後輩の育成、トラブル防止といった、組織を支える貢献が見過ごされるおそれもあります。

十勝の中小企業でも、一人が複数の役割を担い、日々の業務を支えている職場は少なくありません。数字には表れにくい調整役や周囲への気配りが、職場の円滑な運営につながっていることもあります。こうした働きを適切に把握し、評価に反映することは、従業員の意欲を支えるうえでも大切です。

評価制度を見直す際は、評価基準を明確にするだけでなく、上司が評価理由を本人に説明し、今後の成長や期待する役割について話し合う機会を設けることが重要です。さらに、制度上の評価とは別に、日常の仕事ぶりや小さな貢献に気づき、感謝や称賛を伝えることも、従業員が「自分の仕事を見てもらえている」と感じるきっかけになります。

評価制度は、導入すれば機能するものではありません。会社が大切にする価値や期待する貢献を明確にし、それを公平な評価と日々のコミュニケーションの両面から伝えていくことが、人材の定着と組織の活力につながると言えます。