転職で年収アップした人は4割 転職後の年収の理想と現実のギャップは約120万円
今月の中旬に鹿追町の福原山荘に紅葉を見に行ってきました。実は初めて行ったのですが、季節の移り変わりが織りなす美しい景観に圧倒されました。見頃は少しだけ過ぎたようでしたが、沢山の人で賑わっていました。若い頃は紅葉なんかは全く興味がなかったのですが、歳を重ねたせいか自然の美しさに感動することが多くなってきた気がします。

では今日の話題です。
マイナビ転職、「転職による年収アップの実態調査」を発表
転職で年収アップした人は4割。30代の約5人に1人は100万円以上の年収アップに成功。しかし転職後も、年収の理想と現実のギャップは約120万円
◆転職で年収アップした人は4割。30代の約5人に1人は100万円以上の年収アップに成功
◆年収が上がった理由は、「スキルや実績、経験が評価された(21.5%)」がトップ。年収アップ額が最も高い30代では、「規模が大きい企業への転職」がトップで、4人に1人以上が回答
◆転職後の年収が「理想よりも低い」と感じる人は約6割。理想の年収額は平均626万円で、現実とのギャップは約120万円
◆転職時に年収交渉をした人は半数超で、そのうち8割以上が年収アップに成功。年収交渉の方法は「今の給与明細を提示した」「現状維持であれば考えさせてほしい旨伝えた」など
人手不足を背景に転職市場が活発化していますが、この調査結果を見る限り、転職後の年収に対する理想と現実には大きなギャップがあるケースも多いことが分かります。転職を希望する求職者にとっては、現在の雇用状況は売り手市場となっていますので、現在の待遇や職場環境に不満、不公平感があると、他社への転職が頭をよぎるのもよく分かります。
転職市場の活発化に伴い、求人媒体や求職者と人材を募集する企業の間に入る転職エージェントの動きも活性化しており、求職者はそういった情報やサポートを元に転職を検討することになるかと思います。その際には、当然その時点で在籍している会社の待遇や労働条件を比較することが多いかと思います。
ただ、多くの求職者は、自身のスキルや経験に見合った報酬が得られると期待しがちですが、実際の求人市場は景気や業界の状況、人材の需給バランスに大きく左右されています。こうした転職活動における情報不足や過度な期待から年収のギャップが生まれるものと考えられます。
今後も人手不足の状況は続くと思われますが、企業側としては必要以上に同業他社の待遇や労働条件に振り回されすぎず、自社としてできる待遇の改善や職場環境の向上を目指し、定着率を高める対策を講じていくことが重要と思われます。