男性の41%「育児休業気まずい」同僚の負荷懸念
先日、仕事関係の集まりで道東方面へ行ってきたのですが、その帰りに最近再び趣味となっている道の駅巡りをしてきました。最近の道の駅はかなり整備されており、その地域の特徴や特産品を知ることが出来、寄るだけでとても楽しめます。お昼は網走の道の駅で網走川とその奥のオホーツク海を見ながら、あばしりちゃんぽんを食べましたが、こちらもとても美味しかったです。

では今日の話題です。
育休取得後に職場で気まずいと感じた男性は41.5%―。明治安田生命保険が実施したアンケートで、こんな実態が浮かんだ。気まずさの背景には、同僚の仕事の負荷が高まることへの懸念があり、気兼ねなく育休を取得するには人員の補充や同僚への手当支給が必要だとの声があった。
男性の育児休業取得については、制度の拡充や社会的な要請により、取得率が急激に上昇しているという報道が多くなってきていますが、いざ取得をする際、本人にとっては、会社に対しての一種の気まずさを感じているというアンケート結果となっています。
これは、企業の人事制度や職場文化が依然として「男性は仕事優先」という価値観を根強く残していることを示唆しているようにも思います。よく言われることではありますが、企業にとっては、単に育児休業制度を機械的に整備するだけではなく、実際に利用しやすい雰囲気づくりを進めていくことが重要であるといえます。
また、男性社員の育休取得を気まずくさせる要因の一つには、業務の属人化や人員配置の不備がある場合も多くなっています。特定の人に業務が集中している状態では、誰かが抜けるだけで全体の業務が滞るといった企業全体の構造的な問題が放置されていることになり、いくら制度を整備しても利用率は伸びないといった状況ができてしまうかと思います。
会社側の意見としては、主幹業務を行う男性社員が育児休業を取ることにより、代替要員の配置や業務の引き継ぎ、組織の再編成等を考える必要があり、負担が大きいということも現実問題として当然あるかと思います。ただ、昨今の深刻な人手不足の状況において、育児休業の取得促進は、従業員満足度の向上のみならず、優秀な人材の確保や定着にも直結するようになってきています。会社として大変なのは理解できますが、そのときの状況だけを見るのではなく、組織全体の先を見た対応を考えることが必要になってきているかと思います。