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産業人の信頼低下が長期的に継続

産業人メンタルヘルス白書(2007/8/29)より一部引用———-

2007年版 『産業人メンタルヘルス白書』
産業人の「信頼」低下が長期的に継続~新しい信頼関係の確立が急務~

2.調査研究の概要(産業人の「信頼」の経年変化)
「信頼」がソーシャル キャピタルとして重要であることは共通の認識が得られている。一方で、社会的な‘信頼の欠如’を危惧する声も大きい。産業人の「信頼」の現状はどうか、またその要因について、JMI心の健康診断の蓄積データにより経年変化から検証を行った。

(1)産業人の「信頼」は低下している 
「会社の最高経営層に信頼感を持っている」(▲22%)、「職場の人はみんないい人だ」(▲17%)、「自分の思ったことはすなおに他人に話せる」(▲16%)など、信頼に関わる12質問項目からみた産業人の「信頼」は、1980年代前半に比べ低下してきている。

(2)産業界の世代交代は「信頼」の低下へと繋がっている 
「信頼」は時代の変化の影響を受けながらも、世代差を維持しながら推移している。世代が若くなるにつれ信頼は低下し、高信頼の世代が抜け、低信頼の世代が残ることで、産業界の平均的な信頼は低下している。2007年問題により、さらなる「信頼」の低下が懸念される。

(3)信頼に応え、能力育成を図ることが喫緊の課題 
経営への信頼を高めるには、経営が従業員の信頼にも社会の信頼にもしっかりと応えていくことが必要である。同時に、産業人が自己への信頼を高めるために、産業人の問題解決能力を育成することにより、問題山積の職場でも自己コントロール感をもって働くことが出来るようにすることが課題といえる。

引用ここまで———-

 ちょっと前のものですが、財団法人 社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所が発表した2007年産業人メンタルヘルス白書についてです。この内容をみると以前に比べ会社で人間関係が希薄化するとともに会社に対しての信頼感が低下しているのが分かります。こういったことも労働者の精神疾患が増えている理由なのかもしれません。世の中が便利になり、それほど人付き合いや人との関わりを持たなくても生きていける世の中になっていますが、やはりこういった問題も出てきますね。

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